トップメッセージ


CAN20計畫第2フェーズの
目標達成に向けて全力を挙げます。
當連結會計年度(2020年4月1日~2021年3月31日)における日本経済は、新型コロナウイルス感染癥の拡大による外出自粛、休業要請等の影響を受けて個人消費や企業活動が著しく制限され、新型コロナウイルス感染癥の再拡大による緊急事態宣言の再発令など、今後も予斷を許さない狀態が継続しています。また株式市場では、積極的な金融緩和政策もあり日経平均株価もバブル崩壊後高値を更新するなど大幅に上昇しており、実體経済との乖離が懸念されています。
當社グループでは、中期経営計畫「CAN20計畫第2フェーズ」において、『集中と結集』をコンセプトに、「セグメント別事業戦略」「新規事業創出」「経営基盤強化」の3つの基本戦略への取り組みを進めておりますが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大が、當社グループに大きな影響を及ぼしていることから、中期経営計畫「CAN20計畫第2フェーズ」の最終年度を2022年3月期まで1年間延長し、2020年度はその影響を最小限とする取り組みを最優先と致しました。
新型コロナウイルス感染癥の拡大によって、機能ソリューション事業は、各分野で影響を受けました。アパレル事業は、成長販路であるECチャネルでの大幅な販売拡大を進めましたが、店舗販売の低迷をカバーできませんでした。またライフクリエイト事業は、ショッピングセンターやスポーツクラブの臨時休業の影響を受けました。
その結果、當連結會計年度の売上高は123,649百萬円(前年同期比11.9%減)、営業利益は4,673百萬円(前年同期比30.7%減)、経常利益は5,094百萬円(前年同期比25.8%減)、親會社株主に帰屬する當期純利益は2,147百萬円(前年同期比51.1%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
プラスチックフィルム分野は、収縮ラベル用フィルムが外出?イベント自粛により飲料向けで低迷しましたが、包裝用フィルムが內食需要で好調に推移しました。エンジニアリングプラスチックス分野は、半導體市場向け製品が堅調に推移しましたが、オフィス関連向けOA製品が低迷しました。電子部品分野は、既存商品のリピート停滯と新商品の延期によりタッチパネルの販売が減少しました。メディカル分野は、外科手術の減少や醫療機関への立ち入り制限の影響はあるものの回復基調となりました。
以上の結果、機能ソリューション事業の売上高は49,673百萬円(前年同期比11.9%減)、営業利益は4,852百萬円(前年同期比20.7%減)となりました。
アパレル事業全體では回復基調となってきたものの、緊急事態宣言再発令などにより、店頭販売の不振が影響しました。インナーウエア分野は、EC、ドラッグストアのチャネルが好調に推移し、ベーシック商品や、レディス商品が伸長しました。また、レッグウエア分野は、一部レギンス等は好調に推移しましたが、外出?イベントの自粛によりストッキングの著用機會が大幅に減少しました。
以上の結果、アパレル事業の売上高は62,640百萬円(前年同期比9.9%減)、営業利益は2,306百萬円(前年同期比15.9%減)となりました
不動産関連分野は、新型コロナウイルス感染癥の再拡大の影響により、集客が伸び悩み苦戦しましたが、新規物件が賃貸事業に寄與しました。スポーツクラブ分野は、新型コロナウイルス感染癥拡大により會員數が大きく減少し、再開後の會員の戻りも遅く影響を受けました。
以上の結果、ライフクリエイト事業の売上高は11,976百萬円(前年同期比19.9%減)、営業利益は482百萬円(前年同期比59.4%減)となりました。
2021年度は、中期経営計畫「CAN20」第2フェーズの最終年度にあたると同時に、次期中期経営計畫策定の重要な1年となります。引き続き新型コロナウイルス感染癥の影響を最小限に抑える十分な対策を講じながら「CAN20」目標達成に向けて全力を挙げてまいります。
株主の皆さまには変らぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2021年06月
- グンゼ株式會社
代表取締役社長